江戸川区H戸建。浴室改修工事。
解体工事が始まりました。
在来工法は、タイルや塗装などで仕上げられたお風呂のことで、
築年数が経っている建物によく見られ、床や壁にモルタル下地の上にタイルというのが一般的です。
ゆえに、壊すのが結構大変です。出るゴミが重いです。
かなりすっ飛ばしましたが、解体が完了。
その間、職人さんは玄翁やバールを振り回し、私はゴミをトラックへ運び込み。
腐食・劣化状況はというと、結構進行していました。
上記写真を見て頂くとわかりますが、
基礎の上に流れている土台と呼ばれる木材が、ないです。

無いというと語弊が生じます。正しくは「無いと同然」です。
上記写真が特に腐食がひどかった箇所。
風呂の水の漏水とシロアリ、両方の被害があり、躯体としての本来の能力を期待できない状態です。
こういった箇所は、新しく入れ替えますので撤去します。
その撤去後が、上記の解体後の全景の状態です。

浴室入口も撤去しました。
入口の下部は、在来風呂のウィークポイントの一つで、劣化・腐食の事例が多く存在する箇所です。
この現場も例外ではなく、水を多く含んだ木材の為か、シロアリにきれいに喰われていました。
その他、色々と解体後は把握しました。その状況を踏まえて、施工方法を検討していきます。
張られていたタイルです。
私が見たところ、印刷ではなく手書きっぽい感じ。
「湯に浸かる」という文化がある日本人にとっての風呂は、ただ単に体を綺麗にするという行為ではなく、
そこに何か付加価値があるんだと思います。
「一日の疲れを癒す」という言葉の存在や、温泉の不動の人気ぶりからも伺えますが、
「日課」でありながら、「娯楽や癒し」。
上記写真のような、一住宅レベルの風呂にまで及ぶ、「小さな遊びごごろ」がその事実を感じさせます。
こういう文化は大切にしていきたいですね。
- 2015/05/13(水)
- 江戸川区H戸建-在来風呂改修
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